虫歯治療

虫歯治療

意外と知らない虫歯とは?

「虫歯」と聞くと、誰もが小さい頃に見た「虫歯菌が歯をチクチクと刺すイラスト」を思い出すのではないでしょうか。しかし実際に虫歯とは何なのか?を知る人は少ないですね。

ここでは虫歯とは何かを説明していきたいと思います。

虫歯とは

人間の口腔内には良性・悪性に関わらず常に多くの細菌が存在しています。
その中の1つに「ミュータンス菌」と呼ばれる細菌がいるのですが、これが主な虫歯を作り出すもととなります。

ミュータンス菌は食事により摂取した糖質を原料に繁殖し、歯表面にプラーク(歯垢)を形成します。
プラークにはミュータンス菌以外にも様々な悪性な細菌が繁殖しており、歯を溶かす「酸」を発生させるのです。
これを放置していると酸が歯のエナメル質を溶かし穴が開きます。これを「脱灰(だっかい)」と呼びます。

実はこの段階ではまだ虫歯ではなく、唾液に含まれる作用により歯を再生する「再石灰化」が虫歯を防いでいます。

再石灰化を促すためには口腔内を弱酸性に保つ必要があるのですが、細菌の酸がこれを阻害し脱灰を防ぎきれなくなることで初めて虫歯となるのです。

虫歯になる原因

虫歯になる原因は主に生活習慣が関係しています。

間食

口腔内は普段PH7程の弱酸性に保たれているのですが、糖質を摂取すると細菌が酸を発生しPH6.0未満の酸性へと変化します。
通常、時間の経過で徐々に弱酸性に戻っていくのですが間食が多いと口腔内が酸性である時間が長くなるため常に細菌が繁殖しやすい環境を作り出してしまうのです。

就寝前に歯磨きをしない

就寝中は唾液がほとんど分泌されていないためPH値の調整ができず、口腔内が酸性の状態で長時間を過ごすため、細菌がどんどん酸を発生し虫歯の原因となります。

虫歯を予防するためには間食を控え、食後は常に歯磨きをすることが重要です。

虫歯の状態を表すC1~C4

この項目では、虫歯になる原因や状態を示すC1~C4とは何かを説明します。

虫歯の状態はC1~C4という数値を用いて表されます。

C1

C1

歯表面のエナメル質が溶かされているだけの状態であり、痛みなどの自覚症状はほぼありません。
この時点では表面を軽く削るだけなので治療による痛みを伴うこともないでしょう。

C2

C2

エナメル質のさらに下、歯の象牙質まで虫歯が達している状態です。
ここにきて初めて痛みを感じますが、麻酔による治療は必要とせず患部を削り取り、詰め物をするだけで済みます。

C3

C3

象牙質のさらに奥にある歯の神経まで虫歯が達している状態です。
C3まで発展すると激しい痛みを伴い、麻酔による治療が必要となります。
患部を削りと取るだけでなく、歯型を取り冠(被せ物)をしなくてはならないので長期間の治療が必要です。

C4

C4

歯の基礎となる歯根にまで虫歯が達している状態であり激しい痛みを発します。
ここまで来るとついには抜歯するしか治療法がなく、いわゆる「虫歯の末期状態」です。

いかがでしょうか?意外と知らない虫歯の概要や原因、そして状態を表すC1~C4について紹介しました。
虫歯予防をするためには、まず虫歯について深く知ることが大切ですね。

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